「食間」を、”ご飯を食べている間”もしくは”食事と食事の間ならいつでもいい”と思われている方もいらっしゃると思いますが、ご飯を食べ終わって2時間くらいが目安です。
「食間」だけでなく「食後」「食前」など、お薬によって飲むべき時間は異なります。決められた時間に飲まないと、効果が弱くなったり、副作用が出ることもありますので、指示通りに飲むようにしてください。飲むタイミングは、お薬と一緒に入っている薬剤情報提供書にも書いてあります。わからなくなった場合は、調剤薬局の薬剤師に確認してください。
お薬と相性の悪い飲み物もあり、合わせて飲むと効果が弱くなったり、逆に効きすぎたり、副作用の原因になったりします。基本的にお薬は水、または湯冷ましで飲むようにしてください。最近はお茶で飲んでも大丈夫だとされています。
アルコールやカフェイン入りの飲み物は、お薬と相互作用を起こしやすいですので、コーヒーや紅茶、お酒と一緒にお薬を飲むのはやめましょう。牛乳などのカルシウムの豊富な飲み物は、一部の抗生物質や便秘薬が吸収されにくくなり、効き目が弱くなりますので避けた方がいいでしょう。またグレープフルーツジュースなどは、ジュースに含まれる成分がお薬の酵素の働きを阻害してしまいます。お薬の種類によっては、効きすぎる、副作用が出る可能性が高くなりますので、お薬を飲むには不向きです。
できれば水か湯冷まし、なければお茶で飲むようにしてください。
「1日3回毎食後」などと指示があるお薬は、一般的に3回飲む方がよいとされています。また、食事をしなくても、飲んでいいかどうかはお薬によって違います。
食事が1日2回だったり、寝る時間帯が日によって異なるような生活習慣の場合は、まずその旨を医師や薬剤師に伝えるようにしましょう。場合によっては「1日3回毎食後」ではなく、「1日1回」でよい薬などを代替として処方してくれるケースもありえます。
薬局は「保険薬局」と、それ以外の薬局の2種類があります。
処方せんを受付けているのは、保険薬局のみです。保険薬局は、看板に「保険薬局」「調剤薬局」「処方せん受付」「保険調剤」などと書かれていますので、その看板を目印にして処方せんを持っていきましょう。
なお、「かかりつけ薬局」を決めておくと、お薬をもらうだけでなく、健康相談やアドバイス、お薬の飲み方などをゆっくり説明してもらうこともできます。行きやすい薬局や雰囲気のいい薬局を「かかりつけ薬局」にするのがおすすめです。ただし、法律によって処方せんの有効期限は、発行後4日間と決められていますので、ご注意ください。
薬の種類や症状によって異なりますので、これも薬剤師や医師に確認することが望ましいといえます。
よく服用し忘れる場合は、その旨も同時に伝えてみましょう。場合によっては服用回数が少なくて済むお薬を処方してくれることもあります。また、2種類以上の目薬を差す場合は順番が決まっていることもあり、5分ほど間隔を空けることがふさわしいとされています。間隔を空けている間に差すことを忘れてしまうケースもあることでしょう。なによりもまず、ご相談ください。